2019年3月24日
各 位
株式会社大沼のスポンサー交代に関して
当社は、2018年4月23日付でファイナンス会社(以下F社という)からの借入(以下「本件借入」)等を原資に(株)大沼(山形県山形市、以下「大沼」)の第三者割当増資を当社子会社が引き受け、実質100%子会社として大沼の経営にあたって参りました。本件借入については、2019年3月22日付でF社から大沼投資組合(株)に債権譲渡がなされた通知を受けており、債権譲渡を受けた大沼投資組合(株)は同日付で本件借入の担保である大沼株式全株の担保権を実行したため、当社側は大沼の株所有権およびそれに伴う経営権を喪失いたしました。
当社は、昨年4月の大沼私的整理成立に伴う出資以降、済々と大沼の事業再生ならびにその周辺地域である七日町の活性化を図るべく全力で取り組む所存であったにもかかわらず、当社の信用棄損、財務的窮状を創出することを企図した諸々の妨害行為により、予定された資金調達が不調に終わるとともに最終的にスポンサーシップを失う結果に至ったことは、大変遺憾に思うところです。さらに、今回大沼のスポンサーとなった大沼投資組合㈱の経営陣が前記妨害行為に関与していると当社は認識しておりますが、機密漏洩および信用棄損の妨害行為を企図実行したと考えられる人たちを利する結果となったことは、山形市にとって結果的にマイナスになるのではないかと強く懸念しており、慚愧の念に堪えません。
なお、当社は本3月中に大沼の主要ステークホルダーと調整のうえ、大沼が資金投入を受けられるスキームを実行し当社が事業スポンサーを継続し再生にあたれる状態であったことを申し添えます。
当社としましては、上記のとおり、昨夏以降上記事態に陥るまでの間、意図的に大沼の事業及び当社に対して重大な信用毀損を生じさせた行為が存在し、当社側が組み立てる大沼に係る資金調達が妨害された行為があると認識しており、当社の信用回復のため、これらの不法行為に対し断固たる措置を取る所存であります。
また、大沼の上記事態にかかわらず、当社は、地方中核都市の商業施設投資再生、中心市街地活性化を事業戦略の核としており、引き続き当該事業戦略を盛岡市ほかで実行推進していく所存であります。
以 上
マイルストーンターンアラウンドマネジメント株式会社
代表取締役社長 早瀨 恵三